カテゴリー「心と体」の3件の記事

2008.01.31

うつ病-まだ語られていない真実/岩波明

うつ病に関する本のレビューです。

うつ病―まだ語られていない真実 (ちくま新書 690)(amazon)

この本は、比較的最近出版された本です。著者は、うつ病が「心のかぜ」と言われることに対して反論し、実際は恐ろしい病気であることを、臨床例やデータなどを元に説明している本です。内容はあくまでデータを元に、うつ病がどういう病気であるかを客観的に論じています。ただ、臨床例が自殺・心中・犯罪などに及んだものばかり挙げているので、ちょっと極端な感じがします。犯罪に及んだ例に対して、刑事責任を負えるかをやたら細かく考察してたりしてるところは、ちょっと著者の趣味なんじゃないかと思ってしまいました。うつ病患者の増加傾向についてもデータを元に細かく考察していて、失敗した者を許さない日本人との社会性との関係については、納得できました。

この本は、うつ病がどういう病気なのか、知識として知りたいという人には適していると思います。しかし、うつ病になった人がどうすればいいのか、という問いには答えてくれず、逆に不安をあおるかもしれないので、注意が必要です。ただ、うつ病の薬物治療に対する章は、うつ病になった人にも参考になると思います。

| | コメント (0)

2008.01.27

心の休ませ方/加藤諦三

私事ですが、昨年末から仕事に集中できない、夜眠れないなどの状態になり、医者より「抑うつ状態」と診断され、現在通院しています。そんなこともあり、最近うつ病に関する本を何冊か読んでいます。せっかくなので、良い・悪い含めてレビューしたいと思います。

まず、タイトルが気になったのでこの本を読みました。

心の休ませ方 (PHP文庫)(amazon)

タイトルからすると、心を休ませるための方法が書かれているものだと思いましたが、内容は違いました。この本は、どうしてうつ病になるのか、そしてうつ病になるとどうなるのか、ということが書かれています。

まず、うつ病になる原因として、子供のころに親から十分な愛情を注がれなかったためであると書かれています(ほぼ断言していると読めました)。これについては違和感を感じました。こういう書き方をされると、確かにそうかも、と思ってしまいそうになりますが、私は別に親の教育が悪かったとは思っていませんし、仮にそうだとしても、今の状態を親のせいにしたくありません。それに、今更親のせいにしたところで、何の解決にはなりません。

後半は、うつ状態になった人の心理状態について書かれていますが、「こういう状況のとき、正常な人ならちゃんと判断できるが、うつ状態の人はそれができない」みたいなことが、くどいくらい書かれています。分析結果としてはアリだと思いますが、これも当事者からすると、「そんなこと言われなくたって・・・」という気になります。じゃあどうすればいいのかというと、結局最後は、十分に休養を取りなさいという結論になって終わります。

私としては、心を休ませるとはどういうことなんだろう、と思って読みましたが、結局よくわかりませんでした。中には、この本に書いてあることに共感できる人もいると思いますし、共感することで心が休まる人もいるかもしれませんが、ちょっと限定的じゃないかなぁという気がしました。

| | コメント (0)

2003.12.25

人体の不思議展

カテゴリあってるんだろうか?
ということで、東京国際フォーラムでやっている、「人体の不思議展」に行ってきました。

行くのがちょっと遅れて、一時間くらいしか居られなくて、「全部観きれるかなあ」と思ったんですが、ちょうど一時間で外に出ました。けっして展示数が少なかったわけではありません。

理由1:混んでいたのでゆっくり観れなかった。
平日だからといってクリスマスイブを甘く見てました。どんどん観て行かないと、後ろからどんどん人が来ます。

理由2:もうたくさんです。
リアルすぎる標本の数々、文字通り「おなかいっぱい」。マジで胸焼けしてきました。

で、もう途中から、標本よりも、展示会に観に来る人たちをウォッチしてました。
・カップル-彼氏のほうが医学生とかなんでしょうね。彼女にウンチクをたれているのを所々で見ました。この展示会の真の目的を見た気がします。間違いない!
・ご年配の夫婦-結構います。みんな食い入るように観てます。そして、「隣の○○さんはあそこをやられたんだよ」とか話してます。自分の体の異変に気がついているから、観る目が違います。
・子供づれ-ほとんどの子が興味なしって感じです。ご年配の方とは逆で、放っておいても五体満足な彼らは、体の仕組みなんてどうでもいいんでしょう。

ということで、そちらを観るのが面白かったです。

帰りに立派なパンフレット2500円を買いましたが、二度と本を開かないかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)