カテゴリー「書籍・雑誌」の118件の記事

2015.12.13

70年代 シティ・ポップ・クロニクル / 萩原健太

ワタシ的にはイカ天の審査員として有名な、音楽評論家の萩原健太さんが書いた本です。

70年代シティ・ポップ・クロニクル (ele-king books)(amazon)

70年代、洋楽といえばロック、邦楽といえば歌謡曲という時代に、「はっぴいえんど」というバンドが日本語でロックを歌い始めるところから、日本の音楽シーンが大きく変わります。この本は、当時から音楽好きで音楽喫茶やラジオを通じてアンテナをびんびんに尖らせていた萩原健太青年が、2015年の今、当時の青年時代の音楽シーンを振り返って、日本にロック・ポップスシーンを作り始めたアルバム15枚を紹介する内容になっています。萩原さんの個人的な視点から、当時どんな音楽が流行っていたのか、どうやって音楽が作られたか、詳細に記されています。出てくるのは、大滝詠一、南佳孝、吉田美奈子、荒井由実、サディスティック・ミカ・バンド、シュガーベイブ、ムーンライダース、細野晴臣などです。最後にはサザンオールスターズが出てくるのですが、萩原健太さん、なんと初期のころにギターで参加されていたんですね。初めて知りました。

やはりシーンの中心となるのは、はっぴいえんどから派生したものですね。当時の音楽シーンは本当に面白かったんだなぁと、羨ましくなってきます。この本で紹介されているアルバムを聞いてみたいなぁ。

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2015.01.22

1Q84 / 村上春樹

今更ですが、やっと読み終わったので。

1Q84 BOOK1-3 文庫 全6巻 完結セット (新潮文庫)(amazon)

村上春樹さんの小説です。「空気さなぎ」という不思議な小説を書いた「ふかえり」のゴーストライターを務めることになった男・天吾と、体術のインストラクターをするかたわら、暗殺という裏の仕事を持った女・青豆の、1Q84と呼ばれる普段とは異なる世界に巻き込まれてしまった物語です。春樹作品ではおなじみの、二人の視点が章ごとに交互に書かれた構成になっています(途中からはこの二人を追う3人目の視点が出てきます)。ストーリーは、最初は具体的で現実的、推理小説のような展開で進んでいくのですが、だんだんとファンタジー色が強くなっていきます。文章自体は読みやすくてサクサクと進んでいくのですが、内容はいくらでも深読み、裏読みできそうな要素がいっぱい詰まった話です。文庫本で全6冊という長編ですが、面白かったです。

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2014.12.14

現代萌衛星図鑑 第2集

前作がとても良い本だったので、第2集ももちろん買いました。

現代萌衛星図鑑 第2集(amazon)

2009年に発売された、人工衛星を擬人化した本の第2集です。前回は「かぐや」そして「はやぶさ」が紹介されましたが、今回はその2つの人工衛星の結末が載っています。「はやぶさ」は映画になるほど有名になりましたね。今回はその後打ち上げられた「だいち」「ひとみ」「HTV」「あかつき」、そしてつい先日打ち上げが成功した「はやぶさ2」について掲載されています。
前作でもそうでしたが、作者のしきしまふげんさんの夢とロマンあふれる人工衛星の説明文が素晴らしいです。その衛星の目的、特徴、そして実際の運用と成果について、わかりやすく書かれています。擬人化された彼女らの特徴もや性格付けも見ていて楽しいですね。萌えるというか、応援したくなるような子たちばかりです。
それにしても、日本の宇宙開発は着実に進んでいることを実感しますね。一度は失敗してしまった金星探索衛星「あかつき」も、まだ来年にチャンスが残っていることが紹介されていて、とても楽しみです。

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2014.12.01

懐かしのホビーパソコンガイドブック

またおっさんホイホイな本ですが。

懐かしのホビーパソコン ガイドブック (OAK MOOK)(amazon)

80年代に各電機メーカーがこぞって出していた8~16ビットのパソコン(当時はマイコンのほうがしっくりくる)を紹介している本です。この手の本は前にも買っちゃったりしていますが、まあおっさんだから仕方がない。
この本は当時発売されたパソコンがかなり網羅されています。三洋のマイコンとか、かなりマイナーな機種も紹介されています。当時の広告やゲームの画面など、ほぼカラーで紹介されているのがいいですね。あと簡単ですがちゃんとスペック表があるのが良かったです。初期のパソコンなんてCPUのクロックが4MHzくらいだったんだなぁとか、このあたりからFM音源が載ってるんだなぁとかがわかって楽しいです。
巻末の付録的なページも面白かったです。オークションでの手に入れ方、エミュレータについて、修理について、そして最後はユーザーが勝手に移植したゲームの画面が載っています。すげー・・・。

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2013.12.02

獣の奏者 / 上橋菜穂子

本編四冊読み終わりました。面白かった。

獣の奏者 I闘蛇編 (講談社文庫) 獣の奏者 II王獣編 (講談社文庫)
獣の奏者 III探求編 (講談社文庫) 獣の奏者 IV完結編 (講談社文庫)(amazon)

「守り人シリーズ」を書いた上橋さんのもう一つの代表作がこの「獣の奏者」です。守り人シリーズ同様、異文化ファンタジーになっています。

闘蛇と呼ばれる戦闘用に飼われていた生き物を育てる家庭に生まれた、主人公の女の子エリン。ある事件で母親を失ったエリンは、養蜂家のおじさんに育てられ、生き物に対する探究心を芽生えさせます。その後、獣医師を育成する学校に入ったエリンは、そこで王獣と呼ばれる羽をもった巨大なオオカミのような生き物を育てることになります。人間には決して操ることができないといわれていた王獣を、エリンは持ち前の探究心でこなしてしまいます。しかし王獣は闘蛇の天敵。闘蛇を戦いの武器としていた王国にとって、王獣を操ることは大きな意味を持っていたのでした。やがてエリンは1匹の王獣と共に、国内のもめごとに巻き込まれていきます。ここまでが前半の「闘蛇編」「王獣編」です。

後半の「探求編」「完結編」は、結婚して1児の母となったエリンが、闘蛇と王獣の秘密と禁忌、この国の生まれた理由などさまざまな事実を探求していきます。なぜ大量の闘蛇と王獣を戦わせてはいけないのか?という謎をかかえながら、国を守るために王獣の軍隊を作ることを決意したエリンが、他国からの大量の闘蛇軍に対してどのようなことを行ったのか?何が起こるのか?これらが明らかになっていきます。

前半の「闘蛇編」「王獣編」は、NHKでアニメ化されているので、すでに内容はわかっていました(アニメも面白かったです)。好奇心旺盛で賢い少女エリンが、ひらめきと工夫で王獣をなつかせていくところはとても痛快です。しかし、それが禁忌にふれることがわかり、しかも国を揺るがすことに巻き込まれていくことで苦悩していきます。しかし、その運命を受け入れ、乗り越えていこうとするエリンの成長が読んでいて素晴らしいです。あと、動物に対して好奇心を抱くというのは楽しいですよね。子供の夢というか。

後半の「探求編」「完結編」は、あとがきによると、上橋さんは当初は書く予定はなかったそうです。しかし、前半のアニメ化に伴い、この物語で解明されていない部分を明らかにしていこうということになったそうです。そういう意味では、終わり方は前半のほうがきれいに終わっていて、後半は後日談的なものかな?と思っていたんですが、だんだん話が国内から隣国へ、そしてこの国の立国の伝記など、壮大になっていきます。あまりに壮大になりすぎて、正直、ちょっと頭の中で整理しきれない感じがありました。また、そして、最後の大量の闘蛇と王獣が対峙する場面は、それまでの話の長さからするとちょっとあっさりしすぎてるかな?という気もしましたね。後半もアニメ化してくれると、もっと感情移入しやすくなるのかな?という気もします。まあアニメ映えしなさそうなので、アニメ化はないと思いますが。

あと、最近追加で外伝の短編集が発売されました。こちらも読みたいと思います。

獣の奏者 外伝 刹那 (講談社文庫)(amazon)

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2013.08.03

80年代マイコン大百科

おっさんホイホイな本を買いました。

80年代マイコン大百科(amazon)

80年代に流行した8bit~16bitパソコン、「マイコン」のことをまとめた本です。個人的には思いっきりマイコン世代なので、思わず買ってしまいました。
本の内容は、当時たくさん出ていたマイコン雑誌の記事の写真を中心に、マイコンの機種やソフトハウス、ゲーム、当時の中心的人物を紹介しています。ログイン、ベーマガ、コンプティーク、ポプコムなど、当時は山ほどマイコン雑誌が出ていました。私もベーマガを購読してましたね。懐かしいです。この本は基本的に雑誌の記事だけで構成されていて、実機や動作画面の写真は一切ありません。その辺は正直物足りないです。せめてスペック表だけでもまとめていればいいんですが。あとMSXはなぜかばっさり対象外だったり(何かの都合?)、当時の三大マイコン総合誌、ASCII、マイコン、I/Oはちょっとだけの紹介だったりと、その辺もだいぶ割り切った内容になっています。
まあこれは当時のマイコン少年が買って懐かしむものですね。表紙に「永久保存版」とありますが、そこまでのものではないですね。

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2012.12.14

中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい?

中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい?(amazon)

ユルさで人気のNHK広報Twitterアカウント、NHK_PRの中の人が書いた本です。NHK_PRがどのようにして生まれたか、ユルさの理由はなにか、つぶやきにまつわる事件の顛末など、面白いことがいろいろ書かれています。私もNHK_PRはフォローしていて結構好きなんですが、本についてはちらっと立ち読みする程度でいいかなと思っていました。しかし読み始めたら止まらない。気が付いたら1/3くらい読んでしまっていて、結局買っちゃいました。

これを読んだうえで考える「NHK_PRの中の人」像は、おそらく女性で、とても真面目でユーモアのある人だと思います。Twitterは、2ちゃんねるほどとは言わないけど、決して健全な発言だけとも限りません。ましてや50万もフォロワーがいる大人気アカウントです。誹謗・中傷も多いと思います。そんななかでも「ただの宣伝アカウントではなく、いかにみんなと同じ目線で会話出来るか」という点にこだわって苦労しているのが伝わってきます。まあドキュメンタリーではないし、本人が書いたものなので、どこまで書かれている内容を真に受けるか、というところもあるんですが。

冒頭のところで、企業Twitterアカウントのセミナーに「中の人」が参加したら、お手本がNHK_PRのツイートだったというありそうでなさそうな話が載っていますが、確かにユルさをテクニックと受け取って真似ていても、人気が出るかどうかは難しいところでしょうね。そういう意味でも、特に企業アカウントを担当している人は参考になる本だと思います。もちろん、NHK_PRをフォローしている人にもお勧めです。

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2012.09.15

天と地の守り人 / 上橋菜穂子

上橋菜穂子さんの「守り人シリーズ」の最終巻、読了しました。めちゃくちゃ面白かったです。こんなに胸躍らせて本を読んだのは久しぶりです。

天と地の守り人〈第1部〉ロタ王国編 (新潮文庫) 天と地の守り人〈第2部〉カンバル王国編 (新潮文庫) 天と地の守り人〈第3部〉新ヨゴ皇国編 (新潮文庫)(amazon)

南からは大国が攻めてきて、北からはナユグの春による大洪水が予言されているなか、王である自分の父に「亡きものにされた」チャグムは、わが国を守るために動きます。そしてそれを支えるためにまた再会することになったバルサ。二人は国を超えて旅を続け、そして最後はそれぞれ大事なものを救うために別れ、チャグムは国を、バルサは愛する人を救います。そして大団円。
とにかく見所はすばらしい青年に成長したチャグムの活躍です。各国の王との交渉のシーンなどは、「よくぞここまで育って・・・」と思います。今まで読み続けた「守り人シリーズ」で、チャグムの成長を見続けてきた読者にはたまらないでしょうね。バルサは相変わらずの無双ぶりですが、傷だらけの姿にハラハラさせられっぱなしです。

「守り人シリーズ」は読み終わってしまいましたが、上橋菜穂子さんの作品はもっと読みたい!ということで、「獣の奏者」も読む予定です。

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2012.09.03

忘れ去られたCPU黒歴史

忘れ去られたCPU黒歴史 Intel/AMDが振り返りたくない失敗作たち(amazon)

IntelやAMDなどの大手CPUメーカーは、実はいままで何度も「失敗作」を生み出しています。そんなCPUメーカーが忘れたい「黒歴史」を詳細に解説したのがこの本です。もともとは大原雄介氏がASCII.jpに連載されていたものを編集したものです。

この本を読むと、CPUの開発が成功するためにはいろいろな要因があることがわかります。もちろん一番は性能ですが、歩留まりがよくなければ安く売れませんし、また消費電力が高すぎで動作周波数が上げられないとか、チップ自体にバグがあったりというアクシデントもあります。経営上の判断というのもありますね。私も半導体メーカーに従事している身なので、このへんの事情はわかります。

で、この本の読者対象はというと、やはりコンピュータオタク向け。CPUの開発コードネームを聞いて「そういえばこんなのあったねー」と言えるくらいでないと楽しめないでしょう。あと、半導体技術について明るい人や、CPUの構造がわかっている人なら、より深く理解できると思います。半導体業界の経営者はこれを読んで反面教師に・・・と言いたいところですが、そんな人は読まないでしょうね。

個人的に注文をつけるとしたら、最後に年表をつけて、開発コードネームや系列が一目でわかるようなものを付けてほしかったと思います。さすがにすべてのコードネームを覚えている人は少ないでしょうし、掲載しているものが時系列ではないのでわかりにくいというのもあります。

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2011.02.08

こんなツレでゴメンナサイ。/望月昭

ちょうど「ツレうつ」も映画化されるみたいですね。

こんなツレでゴメンナサイ。 (文春文庫)(amazon)

ベストセラーになった、細川貂々さんのコミックエッセイ「ツレがうつになりまして」の主人公である、「ツレ」=うつになった旦那さん、望月昭さんが書いたエッセイです。「ツレうつ」は、うつになっている人の描写というのがちょっとイヤで、実は未読なんです。でも、うつになった当人の話であれば、読んでみたいなぁと思い、今回文庫本が出たので、手にとりました。

内容としては、「ツレ」さんがうつになる前からうつになる過程まで、あと奥様である貂々さんとの出会いから結婚まで、「ツレうつ」その後の話などが書かれています。「ツレうつ」に合わせて書かれているところもあるので、できれば両方読んだほうがいいんでしょうね。

個人的には、うつになる過程のところで共感するところは多かったですが、一番の感想は、「理解のある奥さんがいてうらやましいなぁ」ということです。私は独りモノなので、落ち込んでも一人で抱え込むだけなんですが、グチを聞いて受け流してくれるような人が近くにいるというのは、すごくうらやましい環境にあると思います。こういう人と結婚したいですねぇ・・・でも今は婚活なんてする気力はないです。見知らぬ女性と話しを交わすなんて、想像するだけで疲れてきます。情けない話しですが。

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