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2016.12.04

映画「この世界の片隅に」

あまりにも大絶賛なので、観に行きました。

原作はこうの史代さんの漫画。第二次世界大戦が日本を覆いつくすその直前、主人公のすずさんが広島から呉へお嫁に行きます。嫁ぎ先の呉でぎこちなくもおおらかに暮らしてきたその先に、戦争が街を覆いつくしていきます。
監督は「マイマイ新子と千年の魔法」で評価が高かった片渕須直監督。この作品はクラウドファンディングで資金を集めたということでも話題になりました。私自身は「マイマイ新子」も未視聴だしクラウドファンディングも応募してないので何ともです。音楽がコトリンゴさん。これは私としてはKIRINJIのメンバーとしても印象が強いですね。そして主人公の声優に、女優ののんさんを採用しました。これも良くも悪くも話題でした。

この映画を観る前、Twitterでは特に業界人から大絶賛されているなぁという印象でした。でも、自分が観た感想としては、この作品の何がすごいのかよくわからないというのが正直なところです。表面的に見れば、この前観た「君の名は。」のほうがすごいと思える内容でした。

でも、この作品の持つ意味という点では大きく違うと思います。

この作品は、一言でいうと「戦時中の日常系」、ちょっと嫌な言い方でいうと「戦時中あるある」です。でも戦後70年も経った今、これはむしろ残すべき、そしてすべての人が記憶すべき貴重な資産なのだと思います。防空壕を作る、配給物がどんどん少なくなる、空襲警報が頻繁に鳴る、不発弾にやられる、こういったことが起こる中で、おおらかな性格のすずさんがどうやって暮らしていったのか、もちろんこれ自体はフィクションだということは承知しているのですが、観ているうちにどんどんこれにリアリティを感じてしまうのです。すずさんは実在する人だと。そしてすずさんに感情移入してしまうのです。そして、こんなことがもう起こってはいけない、と思うのです。
これをただのドラマチックな反戦映画としたのではなく、コメディタッチで描かれているのも、個人的には良かったです。だから観ていられるというのがあります。そしてすずさんを演じたのんさん、演技の良さがどうこうということは言えませんが、のんさんを選んだことがこの映画の成功に大きく影響していると思います。ズバリ最適解です。

これを毎年、TVなどで終戦記念日に見せてほしいなぁ、そしてこんなひどいことがあったということを忘れないようにしたいなぁ、と思いました。

ちなみに、この映画を観た後、原作の漫画を読みました。映画で仕方なくオミットされたところ、映画でよりリアリティを増したところなどが分かって面白かったです。

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