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2013.12.02

獣の奏者 / 上橋菜穂子

本編四冊読み終わりました。面白かった。

獣の奏者 I闘蛇編 (講談社文庫) 獣の奏者 II王獣編 (講談社文庫)
獣の奏者 III探求編 (講談社文庫) 獣の奏者 IV完結編 (講談社文庫)(amazon)

「守り人シリーズ」を書いた上橋さんのもう一つの代表作がこの「獣の奏者」です。守り人シリーズ同様、異文化ファンタジーになっています。

闘蛇と呼ばれる戦闘用に飼われていた生き物を育てる家庭に生まれた、主人公の女の子エリン。ある事件で母親を失ったエリンは、養蜂家のおじさんに育てられ、生き物に対する探究心を芽生えさせます。その後、獣医師を育成する学校に入ったエリンは、そこで王獣と呼ばれる羽をもった巨大なオオカミのような生き物を育てることになります。人間には決して操ることができないといわれていた王獣を、エリンは持ち前の探究心でこなしてしまいます。しかし王獣は闘蛇の天敵。闘蛇を戦いの武器としていた王国にとって、王獣を操ることは大きな意味を持っていたのでした。やがてエリンは1匹の王獣と共に、国内のもめごとに巻き込まれていきます。ここまでが前半の「闘蛇編」「王獣編」です。

後半の「探求編」「完結編」は、結婚して1児の母となったエリンが、闘蛇と王獣の秘密と禁忌、この国の生まれた理由などさまざまな事実を探求していきます。なぜ大量の闘蛇と王獣を戦わせてはいけないのか?という謎をかかえながら、国を守るために王獣の軍隊を作ることを決意したエリンが、他国からの大量の闘蛇軍に対してどのようなことを行ったのか?何が起こるのか?これらが明らかになっていきます。

前半の「闘蛇編」「王獣編」は、NHKでアニメ化されているので、すでに内容はわかっていました(アニメも面白かったです)。好奇心旺盛で賢い少女エリンが、ひらめきと工夫で王獣をなつかせていくところはとても痛快です。しかし、それが禁忌にふれることがわかり、しかも国を揺るがすことに巻き込まれていくことで苦悩していきます。しかし、その運命を受け入れ、乗り越えていこうとするエリンの成長が読んでいて素晴らしいです。あと、動物に対して好奇心を抱くというのは楽しいですよね。子供の夢というか。

後半の「探求編」「完結編」は、あとがきによると、上橋さんは当初は書く予定はなかったそうです。しかし、前半のアニメ化に伴い、この物語で解明されていない部分を明らかにしていこうということになったそうです。そういう意味では、終わり方は前半のほうがきれいに終わっていて、後半は後日談的なものかな?と思っていたんですが、だんだん話が国内から隣国へ、そしてこの国の立国の伝記など、壮大になっていきます。あまりに壮大になりすぎて、正直、ちょっと頭の中で整理しきれない感じがありました。また、そして、最後の大量の闘蛇と王獣が対峙する場面は、それまでの話の長さからするとちょっとあっさりしすぎてるかな?という気もしましたね。後半もアニメ化してくれると、もっと感情移入しやすくなるのかな?という気もします。まあアニメ映えしなさそうなので、アニメ化はないと思いますが。

あと、最近追加で外伝の短編集が発売されました。こちらも読みたいと思います。

獣の奏者 外伝 刹那 (講談社文庫)(amazon)

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