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2010.04.29

蒲生邸事件 / 宮部みゆき

ひさしぶりに宮部さんの本です。かなりの長編。

蒲生邸事件 (文春文庫)(amazon)

宮部みゆきさんの長編小説です。予備校受験のために東京におとずれた主人公・孝史が泊まったホテルで火災が起きた。逃げ遅れたと思ったら、突然現れた男に救われる。この男は実はタイムトラベラーで、逃げた先は昭和11年、そのホテルがあった蒲生旧陸軍大将の屋敷だった。ちょうどそのとき、かの2・26事件が勃発し、蒲生氏は自決をするのだが・・・というのがあらすじです。昭和11年に実際に起こった2・26事件に、タイムトラベルものをかけあわせたストーリーになっています。蒲生氏は架空の人物ですが、蒲生邸は実際にあったのではないかと思われるようなリアルな描写です。この作品は日本SF大賞を受賞されていて、またミステリー要素もあって面白かったです。

ただあまりダイナミックな内容ではないのが、個人的にはちょっと物足りない感じではあります。また、登場人物にあまり感情移入ができませんでした。そもそもタイムトラベルを体験した人間なんていないので、感情移入なんて簡単にできるわけないんですよね。そういう意味で、これを読んでタイムトラベラー小説ってのは改めて難しいなと思いました。

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