« ICO-霧の城-/宮部みゆき | トップページ | DS版ファイナルファンタジーIII »

2008.11.23

小説・ヨコハマ買い出し紀行/香月照葉

私が大好きだったコミック、「ヨコハマ買い出し紀行」のノベライズが発売されました。

小説ヨコハマ買い出し紀行―見て、歩き、よろこぶ者 (KCノベルス)(amazon)

「人の夜」の世界で、最後の人間となってしまった者と、彼が作った少年ロボットのオメガ。やがてオメガは自分の主人の最期を看取ったあと、東の国に旅立つ。そこで見つけたのは、誰もいないカフェと、そこで頬杖をついたまま動かなくなってしまった女性ロボット、アルファだった。オメガはアルファと接触し、アルファの過去の記憶をたどっていく・・・、といったあらすじです。

アルファの記憶の中で、コミックでの名場面がいろいろと出てくるわけですが、かならずしも原作に忠実というわけではありません。ちょっとネタバレしますと、アルファの過去にはココネや丸子は出てきません。そのせいで、アルファは時間が経つにつれてひとりぼっちになっていくわけです。もうひとつの違いとして、コミックでは明かされなかった暗い部分、夕凪の時代の前の話やロボットが作られた理由などが書かれています。

どちらも、原作ではなるべく避けられてきた部分ですから、原作好きな自分としては、ある意味ショッキングな展開でした。しかし、原作を考察するうえでは避けられない部分ですから、そこに筆者の創作意欲が沸いたんでしょうね。私も、コミックの最終巻が出たときに、自分なりに原作の考察をしました。ですから、一つの解釈として、これはこれでいいんじゃないかと思います。

内容に賛否両論はあると思いますが、原作に思い入れのある人ほどおすすめです。逆に原作を知らない人だと、ちょっと内容が薄く感じてしまうかもしれませんね。

|

« ICO-霧の城-/宮部みゆき | トップページ | DS版ファイナルファンタジーIII »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ICO-霧の城-/宮部みゆき | トップページ | DS版ファイナルファンタジーIII »