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2008.07.17

鬱の力/五木寛之 香山リカ

人間の関係」を読んで興味を持った五木寛之さんが、精神科医でワイドショーのコメンデーターなどでも有名な香山リカさんと、鬱について対談した本が出ました。

鬱の力 (幻冬舎新書 い 5-1)(amazon)

五木さんは「人間の関係」でも書かれていますが、病気としてのうつ病とは別に、鬱な気分というものはあると言っていて、日本は戦後から高度成長期、バブル期と「躁の時代」を経験してきたが、今は「鬱の時代」なのではないか、しかし世間は成長、つまり躁の状態が長く続いたために、鬱な気分を「病気」と認識してまうのではないか、という考えを述べています。香山さんもそれに共感し、医療の現場でのうつ病治療について説明しています。鬱な気分を「病気」としてしまうことで、通り一遍のマニュアル治療が確立してしまい、また患者も、この訳の判らない感情を「病気」だとしてしまうことで、楽になろうとしてます。しかし、やはり欝な気分になった過程を無視してはいけないだろうと話しています。後半は、鬱の時代になった背景や、地域による差などを雑談っぽく話し合っています。

内容的に、いろいろと共感する部分がありました。心療内科に行けば、抗うつ薬は出してくれますが、それを飲んでいれば治るというものではないということは、私も当事者の一人として身に染みています。今の自分に向き合うことも大事ですし、また時代の流れだと受け流すことも大事なんだろうと思います。

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