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2008.02.20

プリオン説はほんとうか?/福岡伸一

「生物と無生物のあいだ」(レビューはこちら)がベストセラーの、分子生物学の福岡先生が2005年に書いた本です。

プリオン説はほんとうか?―タンパク質病原体説をめぐるミステリー (ブルーバックス)(amazon)

BSEやヤコブ病などの海綿状脳症の原因について、プルシナーという教授が、
「実はプリオン(教授が命名)タンパク質が原因だったんだよ!」
「なんだってー!」
という発表でノーベル賞を取ったんですが、筆者がそれらの論文に記載されている実験結果を細かく考察して、「本当にそれで原因と言ってしまっていいのか」と批判している本です。「生物と~」でも記載されていますが、とにかく分子生物学というのは実験が非常にデリケートかつ精度が求められる世界で(確かに病気の原因が状況証拠だけで結論付けられ、治療されるのは危険なことですから)、素人からすると重箱の隅をつつくような指摘がバンバン出てきます。いきなりこの本を読むと、ただの神経質なセンセイだと思ってしまいそうですが、「生物と~」を読んだあとだと、この分野の大変さがよくわかります。「生物と~」を読んで面白かったと思う人にはオススメです。読んだ後、牛肉を食べるのに躊躇してしまうかもしれませんが・・・。

そういえば、爆笑問題が出ているNHKの番組「ニッポンの教養」の正月特番で、今まで出てきた各方面の先生が集まって新年会をやるというのがあって、福岡先生も出てましたが、先生、浮いてましたね。先生の分野と他の先生の分野とでは、論文に込める覚悟みたいなものが違うんじゃないかと感じました。

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