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2008.01.31

うつ病-まだ語られていない真実/岩波明

うつ病に関する本のレビューです。

うつ病―まだ語られていない真実 (ちくま新書 690)(amazon)

この本は、比較的最近出版された本です。著者は、うつ病が「心のかぜ」と言われることに対して反論し、実際は恐ろしい病気であることを、臨床例やデータなどを元に説明している本です。内容はあくまでデータを元に、うつ病がどういう病気であるかを客観的に論じています。ただ、臨床例が自殺・心中・犯罪などに及んだものばかり挙げているので、ちょっと極端な感じがします。犯罪に及んだ例に対して、刑事責任を負えるかをやたら細かく考察してたりしてるところは、ちょっと著者の趣味なんじゃないかと思ってしまいました。うつ病患者の増加傾向についてもデータを元に細かく考察していて、失敗した者を許さない日本人との社会性との関係については、納得できました。

この本は、うつ病がどういう病気なのか、知識として知りたいという人には適していると思います。しかし、うつ病になった人がどうすればいいのか、という問いには答えてくれず、逆に不安をあおるかもしれないので、注意が必要です。ただ、うつ病の薬物治療に対する章は、うつ病になった人にも参考になると思います。

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