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2005.08.02

「人間嫌い」の言い分/長山靖生

「人間嫌い」の言い分(amazon)

前出の「さおだけ屋~」を読み終わったあと、ふと巻末の新書ラインナップを眺めていたら、タイトルにただならぬモノを感じ、思わず本屋さんをはしごして探して買ってしまいました。それがこの『「人間嫌い」の言い分』。

筆者は自ら認める「人間嫌い」。その人間嫌いの目から見て、いかに人間嫌いが常識的か、世の中に対して人畜無害かを説いています。そして人間嫌いの対極にあるものを「つるみ系」と定義しています。つるみ系の人たちとは、常に誰かと繋がっていないと不安な人たちのことです。若者のケータイ文化から会社や政治界の派閥まで、つるみ系は世の中のマジョリティです。しかし筆者は、最近のキレると何をしでかすか分からない若者やニートの問題など、つるみ系の害を説き、その根本は教育現場にあるのではないかと説明しています。このあたりの説明は、筆者が「所詮人間嫌いの言うこと」と前置きはしていますが、かなり過激に書いていて痛快です。いかに今まで鬱憤があったかが分かります。

後半は結婚のこと、そして老後のことを挙げています。ここでは主に、結婚に踏み出せない人が多いのは、潜在的に人間嫌いなのではないかと推測しています。そして変な理由をつけて結婚することを拒否し続けているのではないかと書いています。

後半は、近代の文豪の生活や小説を例に挙げた話がメインになります。多分筆者のライフワークがこの辺なんだろうな、と思いますが、小説の登場人物を例に挙げて「ほらみろ」みたいなことを書かれても、ちょっと説得力に欠ける気がしましたね。そこが残念。

この本は、簡単に説明すると、人間嫌いを肯定するエッセイです。人間嫌いでいいじゃないか、人間嫌いで何が悪い、という主張が、この本の一貫した部分です。ですので、人間嫌いを直そうと思っている人は、この本を読んでも参考にはなりません。でも、「無理に直さなくていいかも」と気が楽になるかもしれないです。そういう意味で、オススメの一冊です。とにかく、面白い本でした。

で、最後に、なんで私がこの本に惹かれたかというと・・・まあ、ぶっちゃけ、私も多分「人間嫌い」です。それも結構重症の。まあこの本を読んで多少の気は紛れましたけど、でも、所詮人間は一人で生きられませんからね。悩みますよ。

自分の思うことは、また次の機会に色々書きます。

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