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2005.03.26

かまいたち/宮部みゆき

かまいたち(amazon)

読了しました。宮部みゆきさんの時代物ミステリー短編集です。宮部さんの本を読んだのは結構久しぶり。

「かまいたち」
「かまいたち」と呼ばれる辻斬りの現場を見てしまった町娘と、その直後からその娘の周りに現れた男の話。町娘はその男を「かまいたち」と思い込み、自分を始末しに来たと思うが・・・。この町娘の心の葛藤がよく描かれていて、引き込まれます。

「師走の客」
ある宿に毎年泊まりにくる商人、その商人は毎年泊まり賃の代わりに、金で出来た干支の置物をひとつずつ置いていくが・・・。話が短いので、ちょっと堪能する前に終わってしまうのが残念。

「迷い鳩」
小料理屋で働く町娘のお初は、ある日、町を歩く一組の男女の服に血がついていると言いはじめるが、それはお初にしか見えなかった。それを機にお初は、その男女の周りに不吉な場面が見え始める・・・。後に「霊感お初」というシリーズの主人公になるお初の初登場作品。時代物+超能力物という、まさに宮部さんならではのミステリー。

「騒ぐ刀」
ある同心がふとしたことで手に入れた脇差は、夜な夜な叫び声をあげる、不吉な刀だった。不思議なものが見えてしまうお初は、その叫び声がある頼みごとに聞こえ、行動を起こす・・・。「迷い鳩」のお初が再び登場。この話が、先の展開が最後まで読めず、動きもあり、一番面白かったでした。

この本は、宮部さんのデビュー当時、あるいはその前に書いたものを手直しした、かなり初期の作品集です。最近の長編作品を読んだあとでは確かに物足りなさを感じ、ミステリーとしてもちょっと読み応えが無い感じがしますが、短いので軽く読めるし、宮部さんの時代物をはじめる一冊としては、まあまあではないでしょうか。

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