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2005.01.13

今夜、すべてのバーで/中島らも

今夜、すべてのバーで(amazon)

読了しました。

ちょっと古い作品ですが、昨年亡くなられた中島らもさんが、吉川英治文学新人賞を受賞したときの長編小説です。ゴンチチ好きの私としては、チチ松村さんとのコンビ「らもチチ」が一番身近な印象ですが、あまり小説は読んでいませんでした。たまたま古本市でこの本を見つけたので、買ってみました。

内容は、アルコール中毒で入院した主人公が、やがて回復して退院するまでの話ですが、読みどころは2つあって、ひとつは病院の中での生活、もうひとつはアルコール中毒に関するウンチクです。前者は、作者の実体験に基づいたもので、アルコール中毒の検査・治療方法や、周りにいる病人のエピソードが中心です。これはリアリティがすごくあり、主人公の葛藤も生々しく描かれています。また、周りにいる病人達が面白おかしく描かれていて、それがエッセンスになっています。後者は、実際にあるアルコール中毒に関する研究資料を多く引用していて、これもまた説得力があり、資料性の高さもあります。

読み終わって感じたのは、人間の弱さやいいかげんさですが、その中に愛おしさも感じました。すべての酒好きに乾杯!です。

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