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2004.10.03

99%の誘拐/岡嶋二人

99%の誘拐(amazon)

読了しました。

1988年の作品で、なんでいまさら?といわれそうですが、ハイテクを駆使したミステリーというだけは知っていて、前々からちょっと気になっていたんです。あとまあ、宮部さんばかりっていうのも、と思ったので。

ある小さな電子部品メーカーの社長宅で起きた誘拐事件は、その裏で、実はその会社を買収しようとする大企業の陰謀があった。そして、12年後、誘拐事件の被害者だった子供は大人になり、無念の死を遂げた父親の復讐のために、完璧な誘拐事件を実行に移す・・・といったあらすじです。この誘拐事件がハイテクを駆使したものなんですが、なにせ80年代後半の作品、今のようなインターネットが当たり前の世界ではなく、通信といえば電話回線でパソコン通信、パソコンはDOSでフロッピーという世界ですので、その頃の事情を知っている人たちには、ノスタルジーを感じるんじゃないでしょうかね。そしてこれが今の、インターネットがあり、携帯電話がある時代では、この話はどう変えることができるのか、それを考えるのが楽しみの一つです。この話の中では、警察はハイテクオンチな人たちに書かれていますが、今はそんなことはないでしょうし。

この話の一番面白いところは、身代金を持って犯人の要求に右往左往するところですが、それだけではなく、時代背景などのバックボーンや人物の描写もうまく、奥が深い作品になっています。まあそうはいっても、宮部さんのような社会問題が背景にあってドロドロな内容ではなく、軽快にミステリーを楽しめるという点で、オススメです。

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