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2004.09.06

プロ野球と労働組合

プロ野球選手会が9月土日にスト設定 球団側は合併承認(「アサヒ・コム」より)

プロ野球選手の労働組合にあたる選手会が、合併が決定すればストを行う、と決定しました。
私は今の会社で会社員を10年やってきました。それは同時に、電気労連の下で労働組合員を10年やってきたことになります。ありがたいことに、まだストを経験したことは一度もないですが、労働組合員の目から見ると、今回の選手会のスト決断までのいきさつは、どこか不思議な感じがします。

普通の会社の場合、年に1回は労組側と会社側で、労働条件や給与条件などについて交渉が行われます。そこで交渉決裂となると、組合員がストを行う、という流れになるのが普通です。交渉はそれ以外でも発生します。それは工場の閉鎖や、他社との合併吸収などのときの雇用確保です。この時は、会社の立場がかなりマズイ状態なので、だいたいの場合、労組側が大幅に譲歩します。

ところがプロ野球の場合、現時点ではオーナー会議の決定だけで、ストを行おうとしています。労組は蚊帳の外なわけです。あるいは合併決定後に選手会と交渉をするんでしょうか。順番がよくわかりません。私が思うに、プロ野球の世界では、労働条件や賃金は、個人単位で交渉しているため、逆に組合としては力が弱いんでしょうね。会社としては、個人単位で契約してるわけだから、ストなんて許されるわけがない、ということなんでしょう。

そしてもうひとつ普通の社会と異質なのは、プロ野球の球団は12しかないということです。大きな会社なら、リストラといっても、実際は子会社などの器を用意するのが普通です。それにもし本当に解雇されても、ほとんどの場合同業他社はたくさんあります。しかし、プロ野球の世界は、器の大きさは固定です。同業他社なんて存在しないのです(格下という意味ではありますが)。労組は会社と雇用確保について交渉できます。しかし個人契約が基本のプロ野球界で、選手会は雇用確保について交渉できるんでしょうか?謎です。

一般の会社の労組は、長い間いろいろことがあって、今の形になりました。プロ野球界も、プロ野球選手に合った労組の形がきっとあるんだと思います。プロ野球発足以来、初めてのストだそうです。やらないですめばよいですが、これからの労組の形作りのためには、そういう経験も必要なのかもしれません。

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