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2004.04.22

本はソフトウェアか?ハードウェアか?

「本」は大変革するか?(「週刊!木村剛」より)

キムタケさんのところにトラックバックすると、アクセス数がガーンとあがってくれるので、調子に乗ってまたやっちゃいます。ただ、今度はマジメなほうで。

これから書くことは、だいたいキムタケさんと言っている事は同じです。ただ、IT技術者のハシクレとしての見解として読んでいただければと思います。

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出版物については、電子ブックやオンデマンド出版など、結構昔から「いつか今の本の形はなくなる」という話はあります。でも、実際はなかなかそうはいきません。それは、本という媒体が、やはり最強のハードウェアであるからでしょう。

音楽については、レコードからテープ、CD、MDと便利な媒体が変わっていくうちに、PCでファイル化されて、P2Pで不正コピーが飛び交ってしまう結果になってしまいました。これはそもそも「音楽」というソフトウェアを納めるハードウェア(媒体)が不完全な為、消費者が、「そもそも自分が欲しいのは音楽そのもの(=ソフトウェア)じゃないか」ということに気がついた結果であると思います。

対して、出版物においては、例えば本の全ページをスキャンしたファイルがP2Pで飛び交ったせいで、本の出荷量が下がった、という話はあまり聞きません。これは結局、現時点において、本というハードウェアを超えるものが存在しない為、本からハードウェアとソフトウェアに分離できない(する理由がない)ということだと思います。そして、本の流通がいまだに旧態依然としているのは、本のハードウェアとしての魅力が強い為であると思うわけです。そして、業界は本はハードウェアである、ということを勘違いして、同じ小説をハードカバーや文庫本など、いろいろな形で出したりするわけです。でもこれは、ベスト盤を乱発する音楽業界と同じです。

しかし、もう消費者は気がつき始めています。本の本質はその中身(=ソフトウェア)であることを。そしてインターネットは、「検索力」や「情報発信の早さ、手軽さ」においては、本というハードウェアを凌駕しています。本の販売数が減ってくるのはもはや必然、というわけです。

だがしかし、やはり今でも本というハードウェアは最強です。安いし、持ち運びも楽だし、電気もいらないし、好きなことを書き込めるし、そして所有欲を満たしてくれます。でもやはりそれは、それに伴うソフトウェアがあってこそです。これからの出版ビジネスは、「本はソフトウェアである」という観点からの流通が鍵になるというのは言うまでもないでしょう。

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